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TOKYO WINE PARTY

人と人がゆるくつながる。自由で気楽なワイン・パーティー

ワインのヴィンテージについて考える


ヴィンテージとは?

ワインを楽しむ上で欠かせない大切な要素の一つ、ヴィンテージ。
ヴィンテージ = ブドウの収穫年を指します。
よく耳にするけど、要は何なの?という方のために、今日はヴィンテージについて考察していきたいと思います。

こんにちは、ハルルです。

例えば、下記の写真の左上に「2001」と記載がありますが、これは2001年に収穫されたブドウを使って造られたワイン、ということになります。同じ生産者の同じワインでもヴィンテージが一年違うだけでによって違う味わいに、なんてことはよくあることです。

ぶどうは一年に一回収穫される農作物なので、年によって品質の差がかなり発生します。そしてワインの品質の90パーセントは、原料ぶどうの品質と発酵に用いた酵母の種類によって決まります。良いワインは良いぶどうからとはよく言ったもので、年によって違う味わいを楽しむことがまたひとつワインの醍醐味でもあります。

ヴィンテージの良し悪しはどのように決まる?

ぶどうにとって良好な年というのは次のような条件が揃った年になります

ぶどう生育期間の
・降水量が少ない(干ばつにならない程度)
・日照時間が長い
・気温が比較的高く、一日の最高最低気温差が大きい

この3つの条件ぴったり揃うと、超優良年とか、ビックヴィンテージなどと呼ばれることがあります。

優良ヴィンテージのワインはおいしい?

○○年は当たり年!などという言葉も良く聞きますが、この「良いヴィンテージ」のワイン、必ずしも美味しさとイコールではありません。良いヴィンテージのワインは、成分が濃くしっかりとした味わいであるため熟成に時間がかかることが多く、若いうちは渋みが強く飲みにくいのであまりおいしいと感じないこともあるからです。一方、一般的なヴィンテージといわれるワインや不作の年のものは比較的早く熟成しやすいため長持ちはしませんが、逆に若いうちから楽しむことが出来ます。

古いヴィンテージのワインはおいしい?

人間の味覚というものは非常に曖昧で繊細なもので「おいしさ」の感覚は人それぞれです。20~30年と熟成を経たワインの味わいは非常に独特で、発酵食品に通ずる風味があります。これをおいしいと感じるか否かによるのではないかと思います。市場に出ている古いヴィンテージのものは一般に優良ヴィンテージものが多いですし、希少性も高いので、そういった付加価値によって美味しい(ような気がする)と感じることも往々にしてあるでしょう。ただ、保存状態もよく綺麗に熟成されたワインの中には、一生忘れることができないような衝撃が走るほどのとろける旨みを出すものも数多くあります。

ヴィンテージチャート

年と地域別に点数をつけを一覧にしたものをヴィンテージチャートといいます。ヴィンテージに対する評価は産地ごとあるいは生産者ごとに行われ、気候やぶどうの出来などをもとに、実際にワインをテイスティングして決められます。記念となるヴィンテージのワインを購入して長く保管しようとする場合は、ヴィンテージチャートなどを見て、その年で出来の良かった産地を選ぶことをお勧めします。参考:ワイン・エンスージアスト2015年版ヴィンテージチャート

ちなみに、お誕生日や記念日にその記念年のワインを空けたい、贈りたいと思う方も多いのではないかと思います。そのような際のワイン選びはくれぐれもご注意を。例えば40歳のお誕生日の贈答用に生まれ年のワインを、とお考えの場合、2015年現在で40年前と考えると1975年ヴィンテージになりますね。その年のワインを見つけたとしても、目が飛び出るほどのお値段だったり、おいしいかどうかの保証はありません。

最後に

色々書きましたが、いざワインを購入する際に考えすぎて余計難しくなってしまうのもよくないので、お気を付けくださいね。熟成物を試したい、とか○○年のワインが飲みたい!!!という時でなければ、あくまでもヴィンテージは目安として留めておくことをお勧めします。

余談ですが、この「ヴィンテージ」という言葉、ご存知の通り現在はワイン以外にもいろいろなところで使われています。もともとは豊作の年に造られた極上ワインのことを指す「ヴィンテージワイン」という言葉から派生して、ある特定の年の「よき時代」に生産された物が長い年月を掛けて現在にも残る「年代物」といった意味で、ジーンズや楽器、車などでも使用される言葉となりました。ロマンを感じる素敵な言葉です。特別な年に想いを馳せて。

執筆:久保 晴(KUBO HARURU)
1988年生まれ 千葉県出身 ワイン会プロジェクトメンバー
大学在学中に働いていたイタリアンレストランでワインの奥深さに目覚め、卒業後ワイン専門商社に勤務、昨年ワーキングホリデーでニュージーランドへ渡り、セントラルオタゴのヴィンヤードでぶどう栽培を学ぶ。シャンパーニュとピノノワールをこよなく愛す27歳。趣味は料理と旅行。カメラ女子。現在はIT企業に勤める傍ら、ワインの普及と食文化の発展のために邁進中。好きな言葉は「一期一会」JSA認定ソムリエ。

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