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TOKYO WINE PARTY

人と人がゆるくつながる。自由で気楽なワイン・パーティー

ライフスタイリストという生き方 北條久美子さん


第一線で活躍する著名人やワインパーティーを裏で支えるパートナーをゲストに招き、ワインを片手にトークを繰り広げる「TOKYO WINE PRESS」。第一回目となる今回のゲストは、ライフスタイリストの北條久美子さんです。ビジネスマナー講師としても活躍する北條さん、昨年4月「ビジネスマナーの解剖図鑑」という著書も発表されています。著書のこと、お仕事のこと、人生のこと、そして今後のことまでゆるゆると伺いました。聞き手はTOKYO WINE PARTYオーガナイザーの戸田が務めます。

これまでのこと
戸田

このTOKYO WINE PRESSは毎回ゲストをお招きし、ゲストの方やその場所に合わせて選んだワインを飲みながら、お話しを伺うという企画で、記念すべき第一回目のゲストが北條さんなんですよ。今日は北條さんに似合うシャンパンを用意してきました。

北條

うわあ、嬉しいです!どんなシャンパンですか?

戸田

ローラン・ペリエという銘柄なんですが、銀座という場所にも合うと思ってこれを選びました。最近、ワイン業界ではシャンパンを丸いグラスで出すほうが良いという考えも出てきているんです。縦長のグラスは泡を見せるにはいいですが、香りは丸いグラスの方が楽しめます。

北條

本当ですね、いい香りがします! ……うん、美味しい!

戸田

喜んでいただけて良かったです。さて、今日はいろいろお伺いしたいと思っているんですが、北條さんはこれまでどんなお仕事をされてきたんですか。

北條

そうですね、キャリアのスタートはウェディングの司会だったんですが、その後、もっと人と話す仕事がしたいと思いビジネスマナーの講師になりました。講師養成プログラムを受けて、官公庁や企業向けのビジネスマナー講師として全国を飛び回りました。
そして3年くらい経ったころ、ふと「あれ、組織の中ってどういうことが行われているんだろう?」と思うようになったんです。ビジネスマナーはとくに組織の中での振る舞いでもあるので、より具体的に教えるには企業に入るしかないな、と。

戸田

なるほど。それで企業に入ったんですか。

北條

はい、そこで入社したのがエイベックスグループホールディングスでした。組織の一員になって歯車の一つとして働くとはどういうことなのか、実際に体験しました。あまり手加減して仕事ができない性格なので、3年間がむしゃらに働き、多くを学ばせてもらい卒業しました。
そこからキャリアカウンセラー、心理カウンセラー、コーチングの資格を取得し、独立して7年が経ちました。

戸田

多彩な経歴ですね。そして、独立して本格的にビジネスマナー講師やキャリアセミナーの講師として活躍されるわけですね。

本日のワイン

ローラン・ペリエ

1812年に創立したローラン・ペリエのシャンパン。現在世界で有数の優れたシャンパンメゾンの一つとして知られています。淡いゴールドの色合いと細かな泡立ち、柑橘類の香りが程よく絡むデリケートでフレッシュな香りが特徴。

お仕事のこと
戸田
実は今日、場所をご提供いただいているジュエリーショップ「BRILLIANCE+(ブリリアンスプラス)」さんも北條さんにご紹介頂いたんですよね。ここは、ジュエリーを扱っているのに明るい空間なんですね。
北條

そうなんです。普通はダイヤモンドを綺麗に見せるために、外光を遮断してダイヤモンドにだけ照明を当てるんですが、ここでは品質に自信があるので自然光で見ていただこうと、窓を大きくとっています。

戸田

北條さんはBRILLIANCE+の執行役員でもあるんですよね。

北條

そうなんです。10年ぐらい前、社長の新井さんに初めてお会いしたときに商品を見せてもらったら、ものすごく可愛くて。でも、その時、新井さんは充電期間と言ってあまり商品を世の中に発信していなくて。

戸田

ほう

北條

もったいないなと思って「こんな素敵な商品なので、一夜限りのイベントをしませんか?」ってもちかけたんです。そして、ギャラリーを貸し切ってイベントを開いてみたら数時間で商品の大半が売れて。きっと手応えを感じてくださったのだと思います。

戸田

面白いエピソードですね。

北條

それでBRILLIANCE+を立ち上げて、4年前にこの銀座のショールームを、3年前には横浜にもショールームをオープンさせました。現在は執行役員として人事関連の仕事をやらせてもらっています。

書籍のこと
戸田

北條さんは昨年4月書籍を出されたんですよね。 『ビジネスマナーの解剖図鑑(エクスナレッジ刊)』。僕も買ったんですよ。今日、持ってきました。

北條

えーっ、ありがとうございます! 嬉しいです。

戸田

マナーって難しそうですけど、これはほぼ全ページにイラストが入っていて、すごく分かりやすいですね。

北條

そうなんです。解剖図鑑はシリーズものなのですが、図解が入っているのが特徴です。堅苦しくなくマナーが学べるように猫のイラストなんかも入っていて。例えば、上司の家はいい猫を飼っていたりとか、細かいところまでこだわったんですよ。

戸田

本当だ、猫の違いには気づかなかった。こんな楽しみ方もできるんですね(笑)

北條

韓国語版も出ていて、今度はどうやら他の言語のものも出るらしいです。あとはこの本の内容をeラーニングで学べるようにするというような企画も動きはじめています。

戸田

へえー、すごい! 第3刷だし、アマゾンの評価も高いし、たくさんあるマナー関連の書籍の中でもこんなに人気があるのはどうしてなんでしょう。
僕は北條さんのマナーの考え方に特徴があるからなのかなって思っています。冒頭の一文「大切なのは『相手を想って、その場にふさわしい対応をすること。』」というのは特徴的ですよね。

北條

そうかもしれないですね。マナーというとノウハウの話になってしまいがちなんですが、私は本当に大切なのは人間力だと思っています。形式や方法よりも、この人とどういう関係になりたいかを考えたときに表現は変わってくるはずです。例えばマナーを知らなくても「分からないんですけども、宜しくお願いします」と言われた方が、相手に伝わる。
私の講座では、どういう人間になりたいか? どうありたいか? という“To be”の方が重要なんです。受講生の方々に、ノウハウよりも、どういう社会人になりたいかを見つけてもらうことが目的なんです。

戸田

そうかマナーも相手があってこそのことですよね。無人島ではマナーはいらない。北條さんのお話を聞いているとマナーとコミュニケーションって繋がっている感じがしますね。

北條

そうなんです。だから本の表紙にも「コミュニケーション能力を高めて愛され社会人になる」って入ってるんです。出版社の担当の方に「北條さんの言いたいことって、これでしょ」って入れてもらったんです。涙が出るほど嬉しかったですね。言葉じゃくても、コミュニケーションは交わせます。きれいな言葉でも目を見て話してくれなければ気持ちは伝わらない。逆にアイコンタクトだけでも気持ちは伝わる。そういうことも書いているんです。

戸田

いいこと聞きました。僕も家で妻に使おうと思います(笑)。

北條さんの著書

「ビジネスマナーの解剖図鑑」

北條 久美子 著
エクスナレッジ 発行

仕事がデキる人の共通点はマナーにあった!挨拶の仕方、ビジネス敬語、名刺交換、電話対応、メールの書き方など社会人初歩のマナー知識から、会議の運営、各種イベントの取り仕切り、接待、雑談力を高める方法まで。ビジネスマナーの基本を完全図解。

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ライフスタイリストのこと
戸田

ライフスタイリストというお仕事について聞かせてもらえますか?

北條

昨年4月に、この本を出して、これからマナーに関することは、この本が伝えてくれると思ったので、出版から2か月後の6月に肩書をライフスタイリストに変えたんです。私の中では「パン屋さんがケーキ屋さんになった」くらいの結構なシフトチェンジだったんですけど、今はパンもケーキも置いているとういうような感じのスタートです。

戸田

なぜライフスタイリストという肩書にしたんですか?

北條

最近ワークライフバランスとよく言われますが、ワークとライフのバランスを取るのっておかしいなと思っていて、ライフの中にワークも含まれるっていうのが私の考えなんです。

戸田

そうそう。僕もそう思います。

北條

私はライフを“生きる”と訳しているので、“生きる”の中に仕事があって、生きることが充実していればワークも充実するんだと思っています。

戸田

まったく一緒です。人がワークとライフについて話しているのを聞くと3パターンありますね。まず、ワークとライフを分けてバランスを取っている人。もう一つは、ワーク=ライフだという人。そしてもう一つが北條さんや僕と同じ考え方ですね。 多くの人は仕事を決めて、それに合わせて生活も変える。でも、ライフを構成する要素は色々あって、仕事も家族や友人、趣味などと同じ一要素でしかない。僕も理想のライフスタイルを実現するために仕事の設計をしていった方がいいんじゃないかと思います。

北條

本当にそうですよね。

戸田

北條さんが、そういうふうに考えるようになったのはビジネスマナーの講師の頃からなんですか。

北條

いえ、違いましたね。エイベックスの社員だったときは、今思えばバカなんじゃないのというくらい仕事ばかりしていた猛烈社員だったんです。でも、季節の移ろいとか、人との出会いとか、料理の味とかの記憶が残っていないのがもったいなかったなと思えてきて。年齢もあるかもしれないですけど、今はもっと人生の豊かさを実感したいんです。

戸田

なるほど。

北條

こういう考え方を広めたいな、と思ってライフスタイリストという肩書にしたんです。「人生を豊かにし、輝く人を増やす。」これが私のミッションです。自分が女性なので、特に女性の生き方を美しくしたいという思いで活動しています。

戸田

どんな活動をしているのですか?

北條

今は主にセミナーを開催しています。自分らしく生きるということについての講座やワークショップを実施したり、その人がより輝くためにネットワークを活かして、その人に合うプログラムを実施したりしています。

今後のこと
戸田

今後はライフスタイリストとして、どう展開されていくのですか?

北條

私やりたいことがあるんですよ。

戸田

なんですか?気になりますね。

北條

ノートを発売したいんです。以前から、7冊のノートに日々の出来事や自分の気持ちを書いています。辛いことがあったとき用や自分を褒めたいとき用とか。それを抽斗に整理してあって、ワインを選ぶようにその日のノートを選んでいます。

戸田

ほかにはどんなノートがあるんですか?

北條

未発表なので詳しくは言えないです(笑)。ただ、7冊ともスタイルや用途が違っています。書いていくことで客観視でき、答えが見えてくるんです。自分を救うのは、絶対に自分だと思っていて。あと、過去の自分って今はいないけど、その過去がなければ今の自分もいないじゃないですか。そのときと比べると今は辛くないとか思えてくる。過去の自分に励まされることもあるんです。

戸田

なるほど

北條

ライフスタイリストとしてワークショップでも、ノートの使い方を紹介したりしているんですが、このノートを使ったセミナーもやって行きたいんです。

戸田

そのアイデアって、どこから来ているんですか。

北條

完全に自己開発です。友達が少ない時代があって、一人でノートと向き合っていました。苦しんだ自分が生み出したんだと思います。

戸田

アイデアが豊富な方なんですね。

北條

私の人生、案外がけっぷちに立つ機会が多かったと思うんですよね。 そのときに書くことで落ち着こうとノートに向き合っていたんです。心がざわざわとしているときに書いたり、逆に、すごく気分がいいときに書いたり。書くことで心と頭に新たな余白が生まれる。入ってきたものは出してあげることが大切。それを貯めていくと、病気になったりもしますしね。その出す方法が、私にとってはノートに書くことだったんです。今の年齢になって、これが誰かの役に立つのではって思えるんです。

戸田

素晴らしいですね。僕の20代の頃なんて飲み会しかやってなかったですよ(笑)。

北條

それはそれで幸せですよ。今の戸田さんの仕事に繋がってますもん。

戸田

そうですね……(笑)。今日は、ありがとうございました。ノートが発売されるの、楽しみにしています。

北條

こちらこそ、ありがとうございました。発売のあかつきには是非またお話ししましょう(笑)

PROFILE

北條 久美子

ライフスタイリスト 東京外国語大学卒業、ウェディング司会、研修講師を経て、2007年エイベックスグループホールディングス株式会社人事部にて教育担当に。2010年キャリアカウンセラー資格を取得し独立。年間約2500人のマナーやコミュニケーション、キャリアセミナーを行うが、ワーク寄りだった人生をシフトチェンジ。生きること=ライフを充実させ、自分らしくかつ生き方を美しくすることを自ら目指し、それを広めるライフスタイリストとして活動している。

TOKYO WINE PARTYは
ワインを楽しみながら、参加者同士の交流も楽しもうという会です。
楽しむことが目的ですので、ワインに詳しい必要はありません。

事前知識なしで気軽にご参加ください。
初めての方が一人で参加しても楽しめるフレンドリーな会です。

皆さまのご参加を主催者一同お待ちしています。

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