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TOKYO WINE PARTY

人と人がゆるくつながる。自由で気楽なワイン・パーティー

「シャンパン」と「ドンペリ」はどのようにして生まれたか


だんだん暖かくなり春がやってきましたね。気分が高まるとなぜか泡(=スパークリングワイン)が飲みたくなってきます。

 

スパークリングワインは、その字のごとく、ワインにスパークリング、つまり泡が入っていて、飲むとシュワッとしてとてもおいしいしすっきりしますね。この泡ですが、ワインの中に溶け込んでいて、栓を開けるとともに出てきますが、この泡はいったいどのようにしてワインの中に溶け込んでいるのでしょうか。

 

スパークリングワインを作るにはいくつかの方法がありますが、そのうちの一つが「瓶内2次発酵」方式です。何となく聞いたことがある方も多いと思いますが、その誕生にはちょっとした秘話があります。

 

スパークリングワインの中でもあの有名なシャンパンは瓶内2次発酵で作られており、実は瓶内2次発酵は、シャンパンで初めて作られた作り方なのです。その昔、シャンパンの生まれの地、シャンパーニュ地方では普通のワインを作っていました。秋にブドウを収穫して、それを発酵しワインにして瓶詰をするのですが、年が明けてワインを飲もうとすると、なぜかワインの中に泡が入ってしまっていました。

これは、シャンパーニュ地方がフランスの中でもワインが作れる最も北に位置しており、まだ温度管理ができなかった時代だからこそ生まれたものです。ワインを作るには、糖を酵母が分解してアルコールと二酸化炭素が作りますが、酵母も生き物ですので、寒くなるにつれて、その活動が止まってしまい、発酵も途中で止まってしまいます。その状態で瓶詰されると、まだ発酵が完了していない状態で瓶中に密閉されてしまいます。そしてまた暖かくなると、酵母は再び動き出し、発酵を再開します。すると、まだ残っていた糖が分解され、アルコールと二酸化炭素が作られますが、行き場を失った二酸化炭素は瓶内でワインの中に溶け込んで、「泡ワイン」となってしまう、というわけです。

 

もともとワインを作ろうとしていたのに「泡ワイン」となってしまったため、当時の作り手は何とか泡が入らないように努力をしたそうですが、イギリスでこのワインが話題になり、それから一気にシャンパンの需要が高まったそうです。

 

こうして、ある意味「偶然の産物」で生まれた「泡ワイン」でしたが、意図的に瓶内で2回目の発酵(1回目の発酵はブドウ→ワインのところで行われています)を行って発生する二酸化炭素をワインの中に閉じ込めてスパークリングワインとする作り方を確立したのが、当時修道士としてワインの醸造を行っていた、ドン・ペリニヨンです。いわゆる「ドンペリ」は、彼の名前をとってつけられたモエ・エ・シャンドン社が作る最高級のシャンパンですね。

瓶内2次発酵は、2回も発酵をさせること、2回目の発酵は1本1本の瓶の中で発酵させるので、とても手間暇がかかります。一方、その味わいや泡の繊細さはほかの作り方では難しく、シャンパンは皆さんに愛される飲み物となっています。

 

今ではこの作り方は世界中に広まり、おいしいスパークリングワインが作られるようになっています。今度何かのスパークリングワインを飲むときは、こんな作り方による違い、思い出してみてください。

TOKYO WINE PARTY スタッフ HIRO

TOKYO WINE PARTYは
ワインを楽しみながら、参加者同士の交流も楽しもうという会です。
楽しむことが目的ですので、ワインに詳しい必要はありません。

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初めての方が一人で参加しても楽しめるフレンドリーな会です。

皆さまのご参加を主催者一同お待ちしています。

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